【例文あり】「ご清祥のこととお慶び申し上げます」の意味と使い方を解説!

【例文あり】「ご清祥のこととお慶び申し上げます」の意味と使い方を解説!手紙のやり取りなどで、友人にも会社の上司にも、一般的に広く使われる「ご清祥のこととお慶び申し上げます」という言葉について、その意味や使い方、目上の人にも使えるのかどうかなどを詳しく解説します。

「ご清祥」という言葉を使う場合は、「ご清祥のことと存じます」「ご清祥のこととお慶び申し上げます」というように使われることが多いです。

「清祥」は「相手が健康で幸せに暮らしていることを喜ぶこと」を意味しますが、「ご清祥」と手紙に書き相手にこの言葉を贈る事で、「相手が健やかでなによりです」という意味になります。でも実は使い方によっては失礼になることもあります。

そこで、この記事では以下の3つポイントを紹介します。

  1. 「ご清祥」の正しい意味とニュアンス
  2. 「ご清祥」の使い方と例文
  3. 「ご清祥」の注意点と言い換え表現

この記事を読めば、「ご清祥」をスマートに使えるようになるでしょう。それでは、早速見ていきましょう。

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「ご清祥のこととお慶び申し上げます」の意味について

「清祥」とは、「相手が健康で幸せに暮らしていることを喜ぶこと」

その様子を表す言葉です。手紙で相手にこの言葉を贈る時には「ご清祥」というように「ご」をつけて書くことが多いと思います。

そうする事で「相手の健康を気遣う、元気でおられてなによりです」という意味となり、いたわる気持ちを伝えることができます。

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「ご清祥」の使い方と例文

「ご清祥」は、相手の健康を喜ぶときに使う言葉ですが、どんな使い方があるのでしょうか。

まず、「ご清祥」という言葉は次のように続けられることが多いです。

  1. ご清祥のことと存じます
  2. ご清祥のこととお慶び申し上げます
  3. ますますご清祥のこととお喜び申し上げます

基本的に「ご清祥」という言葉は文頭で使われることがほとんどだと思います。

それぞれのシーンでの「ご清祥」の使い方と例文を見ていきましょう。

 

「ご清祥のことと存じます」の使い方と例文

「ご清祥のことと存じます」は、一般的に文頭で使います。

意味としては、「元気でおられてなにより」「元気に過ごされているでしょうね。」というような感覚ですね。

  • 厳しい暑さの毎日ですが、皆様ご清祥のことと存じます。
  • 歳末のご多端の折、ご家族の皆様もご清祥のことと存じます。
  • 春光うららかな季節となりました。○○様におかれましては、お変わりなくご清祥のことと存じます。
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「ご清祥のこととお慶び申し上げます」の使い方と例文

「ご清祥のこととお慶び申し上げます」は、一般的に文頭で使います。

意味としては、「変わらず元気に過ごされていて喜ばしいことです。」「健康に過ごされて祝福している」というような感じですね。

  • 貴下一段とご清祥のこととお慶び申し上げます。
  • 春暖の候、皆様方にはご清祥のこととお慶び申し上げます。
  • 桜花のみぎり、皆様にはご清祥のこととお慶び申し上げます。

 

「ますますご清祥のこととお喜び申し上げます」の使い方と例文

「ますますご清祥のこととお喜び申し上げます」は、こちらも先ほどの言葉とほとんど変わりませんが、「慶ぶ」と「喜ぶ」に違いがあります。

「慶ぶ」は「めでたいことを祝いよろこぶ」という意味で使われます。
「喜ぶ」は「うれしく感じる」という意味で使われます。

どちらを使っても意味としては大きく変わりませんが、お祝い状では「お慶び」を使う方が、祝う意味も込めて良いと思います。

  • 晩冬の候、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
  • 初春とは名ばかりの残寒厳しい今日この頃ですが、皆様にはますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
  • 中秋の候、皆様にはお変わりなくご清祥のこととお喜び申し上げます。
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「ご清祥」の注意点と言い換え表現

この「ご清祥」という言葉には、相手の状況や立場によって、微妙なニュアンスの違いがあります。

例えば、病気の人に対して「ご清祥のことと存じます」と書いてしまうと、すでに病気や怪我で体調は良くないわけですから、不快に思われてしまいます。

また、持病を持っている高齢者や治療中の方、火災や地震などの災害に合われた方などにも、あまり好ましくありません。

ですので、このような場合は「いかがお過ごしでしょうか」「経過はいかがですか」や「心よりお見舞い申し上げます」という表現に言い換えた方が良いです。

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「ご清祥」は個人に使う

「ご清祥」という言葉は、あくまでも個人を対象にして使う言葉です。

しかし、組織や会社に対しては使用できません。

例えば、暑中見舞いや年賀状などで会社に対して送る時などがあると思いますが、

×貴社におかれましてはますますご清祥のことと存じます。

このようには使えませんので注意してください。

会社や組織に対して使う場合は、「ご清栄」を使いましょう。

「ご清栄」は「繁栄を祝う、成長を祝う」意味がありますので、会社間でのやり取りでも使うことができます。

貴社におかれましてはますますご清栄のことと存じます。

このように使いましょう。

ちなみに「ご清栄」の場合は個人にも使うことができます。

 

「ご清祥」は目上にも使えるの?

「ご清祥」という言葉は目上の方にも使えます。

ここまで使い方や例文でも紹介してきたように、ビジネスシーンでも使うことができますので、上司や先輩はもちろん、取引先相手の方など幅広く使えます。

また、目上の親戚や知人にも使うことができます。

ただ、上でも説明したように、病気の方や災害に合われた方など、使い方には注意点もありますので気を付けて下さい。

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「ご清祥」の類語

では、ご清祥という言葉の類語にはどのようなものがあるのか、いくつかピックアップしたいと思います。

「ご活躍」「お元気」「ご壮健」「ご健勝」「ご清栄」「ご隆昌」

このような言葉が類語として挙げられます。

簡単に意味を見ていくと次のようになります。

「ご活躍」:相手の活発な行動、それによる成果などを敬っていう語
「お元気」:元気に活動する様子、健康でいる様子
「ご壮健」:体が元気で丈夫なこと、健康な様子
「ご健勝」:相手が健康で幸せに暮らしている様子
「ご清栄」:相手の健康や繁栄を喜ぶ
「ご隆昌」:相手の非常に栄えている、盛んで勢いがあることを祝う

「ご隆昌」は取引先の相手など、ビジネスシーンでよく使われます。

 

「ご清祥」の意味と使い方まとめ

「ご清祥」の意味と使い方を、たくさんの例文なども使い解説しました。

この言葉は、相手が健康でおられることを喜ぶ丁寧な表現です。目上の人にも使えますが、場面や関係によっては適切でない場合もあります。相手の気持ちを考えて、適切な言葉選びをしましょう。

このように、手紙では定型に近いような言葉もたくさんあります。

今回のような言葉について、一つ一つ丁寧に意味や使い方、例文などを交えて解説した記事をこちらにまとめましたので、調べたい言葉があれば、ぜひ参考にしてください。

>>手紙でよく使う挨拶言葉の意味や使い方について

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