上司宛のお歳暮のお礼状文例集!部下宛ての場合の書き方は?
お歳暮は、年末にお世話になった方に感謝の気持ちを伝える日本の伝統的な風習です。
親しい友人や家族からお歳暮を頂いた場合には、電話やメールでお礼を言うこともできますが、会社の上司に宛てる場合は、手書きの「お礼状」を送ることがマナーとされています。
しかし、お礼状の書き方に慣れていない方は、どのような内容や文体で書けばよいか迷ってしまうかもしれません。
そこで今回は、会社の上司宛のお歳暮のお礼状の書き方や例文、またハガキやメールで返事をする場合の書き方やテンプレート、そして部下に送るお礼状も揃えてお届けしていきますので参考にしてください。
お歳暮のお礼状「上司宛の書き方」
お歳暮のお礼状に限らず、誰かにお世話になったり贈り物をいただいてお礼をするときは、とにかく早く感謝の手紙を書くことが大切です。
特にお中元やお歳暮の場合、確かに受け取ったという報告の意味もあるため、すぐにお礼状は書きましょう。
その上で、お歳暮のお礼状の書き方のポイントを見ていきます。
- 頭語
- 時候の挨拶
- 相手の健康や息災を喜ぶ言葉
- お歳暮へのお礼の言葉
- お歳暮の中身について感謝や感想、使い道など具体的に
- 相手の健康や繁栄を祈る言葉
- 結びの言葉
これらを意識して書くことで文面がうまく組み立てられると思います。
「頭語」や「時候の挨拶」「相手の健康や息災を喜ぶ言葉」「相手の健康や繁栄を祈る言葉」「結びの言葉」については、
こちらを参考に選んでください。
上司宛のお歳暮のお礼状の場合、取引先に「お歳暮の中身について感謝や感想、使い道など具体的に」という部分は省いても良いと思います。
お歳暮のお礼状を出すタイミングや書き方
お歳暮を受け取ったら、できるだけ早くお礼状を出すことがマナーです。
お歳暮は年末に贈られるものですから、年が明けてからお礼状を出すのは遅すぎます。お歳暮が届いた日から数えて3日以内にはお礼状を送るように心がけましょう。
もし、何らかの事情で3日以内に送れなかった場合には、その理由を添えて謝罪の言葉を入れることが必要です。年賀状と一緒にお礼状を出すのは、感謝の気持ちが薄れてしまうのでやめましょう。
お礼状の形式は、相手との関係や文化によって異なりますが、一般的には「封書で縦書き」するのが最も丁寧な方法です。
上司宛はこの形式で送ることがほとんどですが、個人的な関係や親しい間柄であれば、「はがき」でも構いません。
ただし、その場合には、件名や文面に気をつけることが大切です。
お歳暮のお礼状「上司宛の文例」
では、上司宛でいただいたお歳暮に対するお礼状はどのように書けばいいのか、その例文をいくつか用意しました。
お歳暮のお礼状の文例:上司宛①
拝啓 師走の候、○○様におかれましては益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご指導を賜り、厚く御礼申し上げます。
このたびは、ご丁重なお歳暮の品を頂戴しまして、誠にありがとうございました。いただいたお品は、家族みんなで大変美味しくいただきました。
日頃からお世話になっておりますのに、このような心温まるお心遣いをいただき、感激しております。
年末年始はご多忙のことと存じますが、どうぞご自愛くださいませ。
来年も変わらぬご指導を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
敬具
お歳暮のお礼状の文例:上司宛②
拝啓 寒さ厳しい折、○○部長におかれましては益々ご繁栄のこととお喜び申し上げます。
平素は格別のご厚情を賜り、心より御礼申し上げます。
このたびは、結構なお歳暮の品をお贈りくださいまして誠にありがとうございました。いただいたお品は、家族一同で大切に頂戴いたしました。日頃から多大なるご恩を受けておりますのに、このような高価なお品をいただき、恐縮しております。
年末年始はご多用のことと存じますが、どうぞご自愛くださいませ。
来年も変わらぬご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
敬具
お歳暮のお礼状の文例:上司宛③
拝啓 冬至も過ぎましたことから、○○様におかれましては益々ご隆盛のことと存じます。
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
このたびは、ご丁寧なお歳暮の品を頂戴しまして誠にありがとうございました。いただいたお品は、家族そろって大変喜んで頂戴いたしました。日頃から深く感謝しておりますのに、このような素晴らしいお品をいただき、感激しております。
年末年始はご多忙のことと存じますが、どうぞご自愛くださいませ。
来年も変わらぬご指導を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
敬具
部下宛にお歳暮のお礼状を書くとき
では、お歳暮のお礼状を部下宛に書くときは、どのように書けばいいのかですが、基本的な注意点は特に変わりはありません。
部下と言えども、敬意をもってお礼状を書くという事に違いはありませんので、お歳暮の品を受け取ってから3日以内に送るのがマナーです。
お礼状は封書で送り、縦書きで書きます。はがきやメールで送る場合は、親しい部下に限ります。
お礼状の内容は、お歳暮の品を受け取った報告と感謝の気持ちを伝えることで、具体的な品名や美味しさなどを書くとより丁寧になります。
お礼状の結びには、部下の健康や仕事への励ましの言葉を添えると良いでしょう。
お歳暮のお礼状の文例:部下宛
拝啓 寒さ厳しき折、貴殿におかれましてはご健勝のこととお慶び申し上げます。
さて、この度は結構なお歳暮の品を賜り、誠にありがとうございました。 ご配慮に恐縮するとともに心より感謝申し上げます。
早速開封いたしましたら、美味しそうなハムとチーズが目に飛び込んできました。家族で楽しみに頂戴いたします。
貴殿には一年間大変お世話になりました。 貴殿のご活躍を心より喜んでおります。来年も変わらぬご協力を賜りますようお願い申し上げます。
寒さが厳しくなってまいりましたが、どうぞご自愛くださいませ。
敬具
歳暮のお礼状をハガキで書く場合
お歳暮のお礼状をはがきで返事する場合はどのようにして書けばいいのか?
これは特に手紙の場合と大きな違いはありませんが、ハガキでお礼状を書くには注意点があります。
- ハガキは縦書きで書くのが一般的です。横書きは見栄えが悪くなります。
- ハガキは第三者にも見られる可能性があるので、内容はお礼に関することだけにしましょう。お願い事や心配させるようなことは書かないでください。
- ハガキは早めに出すのがマナーです。受け取ってから3日以内に出すのが理想です。遅くなってしまった場合は、お詫びの言葉を添えてください。
- ハガキは年賀状とは別に出すのがマナーです。年賀状に一言「先日はお歳暮をありがとうございました」と添えるだけにしないでください。
はがきでのお歳暮のお礼状
拝啓 寒さ厳しき折、○○課長におかれましては益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
このたびは、大変お忙しい中、ご丁寧なお歳暮をお贈りいただき、誠にありがとうございました。 いただいたお品は、家族一同で大切に頂戴いたしました。日頃から多大なるご恩を受けておりますのに、このような素晴らしいお品をいただき、恐縮しております。
年末年始はご多用のことと存じますが、どうぞご自愛くださいませ。
来年も変わらぬご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
略儀ながら書中にて御礼申し上げます。
敬具
メールでお歳暮のお礼状はマナー違反なの?
お歳暮のお礼状をメールで返事するのはビジネスにおいてマナー違反なのか?
これは形式にもよりますが、相手から送り状などハガキで添えて送ってこられた場合は、こちらもハガキでお礼状を書くのがマナーです。
受けとったという旨をすぐに伝えたい場合は、メールを使ってお礼を述べて後日改めて返礼品と一緒に送り状を届けるなどもありますね。
基本的にお礼をメールで済ますのは避けた方がいいでしょう。
メールでお歳暮のお礼状
件名:お歳暮の品に感謝申し上げます
本文: 〇〇様
拝啓 師走の候 ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
さて、このたびは大変結構なお歳暮の品を賜り、誠にありがとうございました。 ご配慮に恐縮するとともに心より感謝申し上げます。
今年も残すところあとわずかとなりましたが、 〇〇部長には一年間大変お世話になりました。 私も部長のご指導のもと、精進して参りたいと思います。
寒さが厳しくなってまいりましたが、どうぞご自愛くださいませ。 来年も変わらぬご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
敬具
〇〇株式会社 〇〇部 〇〇課 〇〇 〇〇
まとめ
上司宛にお歳暮のお礼状で返事をする時、その書き方や例文をいくつか用意しました。
参考になる例文もあったと思うので、ぜひ使ってみてください。
また、メールでの返事はマナーとしてはあまり良くないので、親しい友人などのやり取りだけにとどめるのが無難でしょうね。
また、お歳暮のお礼状を送る相手によって表現の仕方も変わってくるし、お歳暮の時期なども知っておいた方がいいと思います。
そんなお歳暮についての時期やマナー、お礼の仕方などはコチラ⇒【お歳暮の時期やマナー、お礼状の書き方などについて】にまとめていますので、ぜひ参考にしてください。