ビジネス年賀状の書き方のマナーと文例:添え書きの一言で差をつけるコツ
年賀状は、ビジネスの場でも大切なコミュニケーションツールです。新年の挨拶とともに、相手に感謝や期待を伝えることで良好な関係を築くことができます。
しかし、ビジネス年賀状にはマナーや書き方に注意しなければなりません。特に、添え書きの一言は相手に印象づける重要な要素です。
この記事では、ビジネス年賀状の書き方のマナーと文例を紹介し、添え書きの一言で差をつけるコツをお伝えします。
今回は次の5つのポイントにまとめました。
- ビジネス年賀状の基本的なマナーと注意点
- ビジネス年賀状の書き方の流れとテンプレート
- ビジネス年賀状の文例:相手別に分類
- ビジネス年賀状で添え書きの一言を入れる目的と効果
- ビジネス年賀状:一言添え書きの書き方のコツと文例
相手に心を込めたメッセージを届けることで、新年から良いスタートを切ることができます。これらのポイントを参考にして、ビジネス年賀状を作成してみましょう。
ビジネス年賀状の基本的なマナーと注意点
ビジネス年賀状の基本的なマナーと注意点についてですが、ビジネス年賀状を送る際には相手の立場や関係性に応じて適切なマナーや書き方を心がける必要があります。
ビジネス年賀状には、以下のようなマナーや注意点があります。
- 送付先や宛名は、事前に確認して間違いがないかチェックする。
- 送付時期は、早すぎず遅すぎず、相手が年内に受け取れるようにする。
- 文面は、敬語や丁寧語を使って丁寧に書く。
- 文字は、手書きか印刷かにかかわらず、きれいで読みやすいものを選ぶ。
- デザインは、シンプルで落ち着いたものを選ぶ。
- 添え書きの一言は、相手に合わせて個性的で心温まるものを書く。
これらのマナーや注意点を守ることで、ビジネス年賀状は相手に好印象を与えるだけでなく、自分や自社のブランディングにもつながります。
ビジネス年賀状は、単なる義務ではなくチャンスと捉えて効果的に活用しましょう。
ビジネス年賀状の書き方の流れとテンプレート
ビジネス年賀状の書き方の流れとテンプレートについてですが、ビジネス年賀状を書く際には、以下のような流れとフォーマットを参考にしてください。
相手の宛名と住所は正確に
まず、相手の宛名と住所を書きます。
宛名は相手の役職や肩書きを正確に記載し、敬称は「様」を使います。住所は郵便番号と都道府県から始めて、市区町村や番地などを詳しく書きます。
自分の差出人情報は必須
次に、自分の差出人情報を書きます。自分の名前と役職や肩書きを記載します。
自分の住所や電話番号、メールアドレスなども必要に応じて記載します。
文面は「挨拶文」「本文」「添え書きの一言」「結びの言葉」
その後、文面を書きます。文面は次のテンプレートに当てはめれば大丈夫です。
1.挨拶文:新年の挨拶やお祝いの言葉を述べます。
祝いの言葉である「賀詞」がまず文頭に入ります。文頭に本文よりも大きな字で、はっきりと書きましょう。
例えば、「謹んで新年のお慶びを申し上げます」や「謹賀新年」などの賀詞が入ります。
2.本文:相手に対する感謝や期待を伝えます。
そして旧年中にお世話になったことに対する感謝とお礼を述べます。今年一年のお付き合いと、支援をお願いします。
「本年も変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます」
3.添え書きの一言:最後に、添え書きの一言を書きます。添え書きの一言は、相手に合わせて個性的で心温まるメッセージを書きます。
例えば「〇〇さんのお子さんが無事に入学されたと伺いました おめでとうございます」
「〇〇さんとは趣味が同じだと知りました 今度一緒に〇〇しませんか?」
4.結びの言葉:相手に対する敬意や気遣いを示します。
先方の健康や幸福をお祈りする言葉で締めくくります。または「令和〇年一月一日」、「20××年1月1日」などとします。
これらの流れで、ビジネス年賀状は、相手に丁寧で親しみやすい印象を与えることができます。
ビジネス年賀状の文例:相手別に分類
ビジネス年賀状の文例は、相手別に分類して考えると便利です。
相手の立場や関係性に応じて文面や添え書きの一言を変えることで、相手に適切なメッセージを伝えることができます。
ここでは、ビジネス年賀状の文例を以下のような相手別に紹介します。
上司や先輩
尊敬や感謝を表す文面と、仕事への意欲や目標を示す添え書きの一言を書きます。
例えば、
「昨年はご指導ご鞭撻のほどありがとうございました おかげさまで多くのことを学ぶことができました」
「本年もご指導ご教示を賜りますようお願い申し上げます 今年は〇〇のプロジェクトに挑戦したいと思っております」などです。
同僚や後輩
協力や励ましを表す文面と、仲間意識や親しみを示す添え書きの一言を書きます。
例えば、
「昨年は一緒に働くことができて嬉しかったです いつも助けてくれてありがとうございます」
「本年もよろしくお願いします 今年も頑張りましょうね 〇〇さんの活躍を期待しています」
取引先や顧客
信頼や感謝を表す文面と、サービスや商品へのアピールやフォローを示す添え書きの一言を書きます。
例えば、
「昨年は格別のご愛顧を賜りありがとうございました 誠に恐れ入りますが〇〇の件でご不便をおかけしました」
「本年も変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます 今年は〇〇の新製品を発売する予定です 是非ご利用くださいませ」などです。
これらの文例は参考程度にしてください。
ビジネス年賀状は、相手に合わせてオリジナルで心温まるメッセージを書くことが大切です。
相手に感動や驚きを与えることで相手との関係性を強化することができたり、自分や自社の魅力を伝える絶好の機会です。相手に心を込めたメッセージを届けましょう。
ビジネス年賀状で添え書きの一言を入れる目的と効果
ビジネスにおける年賀状で添え書きの一言の目的と効果について説明します。
添え書きの一言は、ビジネス年賀状の中でも最も重要な部分です。添え書きの一言は、次のような目的と効果を持ちます。
- 相手に対する気持ちや思いを伝える
- 相手との関係性や信頼感を高める
- 相手に印象づける
- 相手にアクションを促す
- 相手に感動や驚きを与える
それぞれどういうことなのか、これらを順番に見ていきますね。
相手に対する気持ちや思いを伝える
添え書きの一言に、相手に対する気持ちや思いを伝えることで、相手に心を開かせることができます。
例えば、
「〇〇さんのおかげで昨年は楽しく仕事ができました 本当にありがとうございます」
「〇〇さんとお会いできる日を楽しみにしています」
相手との関係性や信頼感を高める
添え書きの一言を入れると、相手との関係性や信頼感を高めることで、相手に忠誠や尊敬を示すことができます。
例えば、
「〇〇さんから学ぶことが多くあります 今年もご指導ご教示を賜りますようお願い申し上げます」
「〇〇さんとは長年のお付き合いですが いつも新鮮な刺激を受けます」
相手に印象づける
添え書きの一言は、相手に印象づけることで、相手に自分や自社の魅力を伝えることができます。
例えば、
「〇〇さんは私の尊敬する人物です 私も〇〇さんのような人間になりたいと思っています」
「〇〇さんには昨年お世話になりました 今年は私も○○さんの力になれるよう頑張ります」
相手にアクションを促す
添え書きの一言に、相手にアクションを促すような内容を入れることで、相手に自分や自社との関係を継続させることができます。
例えば、
「〇〇さんとは今年も一緒に仕事がしたいです ご連絡お待ちしています」
「〇〇さんとは今年も一緒に趣味を楽しみたいです また ご都合の良い日を教えてください」
相手に感動や驚きを与える
添え書きの一言は、相手に感動や驚きを与えることで、相手に自分や自社との関係を強化することができます。
例えば、
「〇〇さんのお子さんが無事に入学されたと伺いました おめでとうございます」
「〇〇さんとは趣味が同じだと知りました よろしければ今度ご一緒に●●できればいいですね」
これらの目的と効果を意識して、添え書きの一言を書くことで、ビジネス年賀状は、相手に心温まるメッセージを届けることができます。
うまく活用して、相手との関係を円滑なものにしたいですね。
ビジネス年賀状:一言添え書きの書き方のコツと文例
ビジネス年賀状においての添え書きの一言は、先ほどのような目的と効果が期待できますが、では、その書き方のコツと文例について見ていきます。
添え書きの一言を書く際には、以下のようなコツを参考にしてください。
- 相手の名前やニックネームを使って呼びかける
- 相手の個人的な情報や話題を取り入れる
- 相手に対する感情や思いを具体的に表現する
- 相手に対する質問や提案を入れる
- 相手に対する敬意や気遣いを示す
それぞれについて順番に見ていきますね。
相手の名前やニックネームを使って呼びかける
添え書きの一言を書くコツは、相手に対する親しみや関心を示すことです。相手の名前やニックネームを使って呼びかけることで、相手に親近感を与えることができます。
例えば、「山田さん、こんにちは」や「タロウくん、お元気ですか?」などです。
これらのような気さくな呼び方は、同僚や後輩に送る年賀状の場合にのみ活用して下さい。
上司や取引先の相手には、普段から関係性を築いていたとしても、やはり年賀状には尊敬と敬意を払って丁寧な呼び方で書いてください。
相手の個人的な情報や話題を取り入れる
相手の個人的な情報や話題を取り入れることで、相手に関心や記憶力を示すことができます。
例えば、
「先日はお誕生日だったと聞きました。おめでとうございます」
「最近は〇〇の趣味にはまっていると聞きました 私も興味があります」
相手に対する感情や思いを具体的に表現する
相手に対する感情や思いを具体的に表現することで、相手に心を開かせることができます。
例えば、
「昨年は〇〇の件で大変お世話になりました 感謝の気持ちでいっぱいです」
「今年も〇〇さんと一緒に仕事ができることを楽しみにしています」
相手に対する質問や提案を入れる
相手に対する質問や提案を入れることで、相手にアクションを促すことができます。
例えば、
「今年はどんな目標を立てましたか?私は〇〇です」
「今度一緒にランチでもいかがですか?私がお店を探します」
相手に対する敬意や気遣いを示す
相手に対する敬意や気遣いを示すことで、相手に尊敬や感謝を示すことができます。
例えば、
「ご多忙の折 恐縮ですがご高覧いただければ幸いです」
「ご健勝とご発展をお祈り申し上げます」
効果と目的の部分で被るような内容もありましたが、大事なことなので年賀状を書く前にしっかりと把握しておきましょう。
これらのコツを意識して、添え書きの一言を書くことで、ビジネス年賀状は相手に心温まるメッセージを届けることができて、距離が縮まることもあるかと思います。
ビジネス年賀状の文例
では、これらを踏まえて、ビジネス関係で使える年賀状の文例を相手別で考えてみたので、ぜひ参考にして下さい。
ビジネス年賀状の文例:上司や先輩
新年おめでとうございます
昨年は大変お世話になりました ○○先輩のご指導のおかげで多くのことを学びました
本年からは別の部署に異動となりますが 先輩から教えていただいたことを忘れずに頑張ります
○○の案件についても 今後も先輩のご意見やアドバイスをお聞かせください よろしくお願いいたします
本年も素晴らしい一年になりますように祈っています
令和○○年 1月1日
ビジネス年賀状の文例:同僚や後輩
迎春
昨年は素晴らしい成果を出してくれて感謝しています どんな困難にも立ち向かって一生懸命に仕事をこなしてくれたことに敬意を表します。
これからも○○君の更なる飛躍を期待しています 私もできる限りのサポートをしますので 何か困ったことがあれば気軽に相談してください
今年も一緒に頑張りましょう
令和○○年 元旦
ビジネス年賀状の文例:取引先や顧客
謹んで新春のお慶びを申し上げます
旧年中は格別のご愛顧にあずかり 厚くお礼申し上げます 皆様のおかげで弊社は創立50周年を迎えることができました
心より感謝申し上げます
本年もお客様のニーズに応えるサービスを提供してまいりますので 引き続きご利用ください
皆様のご多幸と貴社のご発展をお祈り申し上げます
令和○○年 元旦
ビジネス年賀状の書き方のマナーと文例まとめ
この記事では、ビジネス年賀状の書き方のマナーと文例について紹介しました。
添え書きの一言で差をつけるコツは、相手の立場や関係性に応じて、敬意や感謝の気持ちを伝えることです。
また、自分の近況や目標などを簡潔に述べることで、コミュニケーションを深めることができます。ビジネス年賀状は、仕事上のパートナーとの信頼関係を築くための大切なツールです。
そして年賀状は、新しい年を迎える前に準備することが望ましいです。郵便局では12月15日までに投函された年賀状は、元日に配達されるようにしています。早めに書いて、ビジネスパートナーに新年のあいさつを届けましょう。
ぜひ、この記事を参考にして、素敵な年賀状を作成してみてください。
友達には気楽に送れる年賀状も、会社の上司や取引先相手、親戚に送る時に年賀状の書き方で悩んだりしてないですか?そんな方のために、年賀状の書き方や例文を別のページで相手別でまとめています。
そして年賀状の出す時期やマナーなど、失礼のないように送るための記事も用意しましたので、年賀状で分からないことがあったら、こちらのページを参考にしてください。