喪中はがきの書き方やマナーとは?文例を参考にコツや注意点を徹底解説

2023年12月11日

喪中はがきの書き方やマナーとは?文例を参考にコツや注意点を徹底解説今回は喪中はがきの書き方を紹介します。

喪中はがきとは、身内に不幸があった年は翌年の年賀状を控え、新年の挨拶を控えてもらうという意味があります。

喪中欠礼のはがきを出すことで、自分や家族が喪に服していることを知らせます。

しかし、喪中はがきの書き方にはマナーやルールがあり、間違えると失礼にあたることもあります。

そこで今回は、喪中はがきの書き方について、例文を基にコツや注意点を徹底解説します。喪中はがきを送る予定の方は、ぜひ参考にしてください。

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喪中はがきの書き方とマナー

まずは、一般的な喪中はがきの文例を紹介します。

こちらを例にして書き方について解説していきます。

喪中はがき文例01

喪中につき 年頭のご挨拶を失礼させていただきます

去る十月 父 義信が九十一歳で永眠いたしました

本年中に賜りましたご芳情に感謝いたしますとともに 明年も変わらぬご厚誼のほど お願い申し上げます

令和○年十二月

東京都杉並区今川三ー一三

高田 裕次郎
愛子

 

文章で改めて書くとこのようになります。

まずは全体を見てもらいますが、親しい相手に対しては自分の言葉で故人を偲ぶ素直な思いを書いてもよいですが、くだけすぎないように注意し基本的な形式は守りましょう。

なお、相手に服喪中を伝えることが目的ですから、それ以外の用件を書き添えるのはマナー違反です。このくらい簡潔に書くのが望ましいです。

では、この喪中はがきの文例を細かく見ていきますが、書き方のマナーとして、

  1. 縦書き。
  2. 句読点は入れず、スペースで区切る。
  3. 数字は漢数字で書く。
  4. 2行目以降の行頭は揃える。

まずは喪中はがきの全体の構成として必要なポイントを、順番に整理していきますね。

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喪中はがきは縦書きで書く

喪中はがきは、縦書きが基本です。

親しい相手に送るカジュアルな手紙の場合は横書きもありますが、弔事の手紙を送るときに横書きは軽い印象を与えてしまい相手に失礼になります。

 

喪中はがきで句読点は使わない

喪中はがきでは、句読点を使いません。

句読点は、文を読みやすくして読み手の理解を助けるためのものです。

礼儀を重んじる弔事では、敬うべき相手に対して句読点を用いる事は失礼だという考えがあります。

ですので、死亡通知や喪中はがきなどの儀礼的な手紙では、マナーとして句読点は避けるべきです。

喪中はがきの数字は漢数字で書く

喪中はがきは縦書きで書くのがマナーですので、その縦書きに合わせた数字の書き方が必要です。

縦書きの喪中はがきでは、数字はすべて漢数字で表記します。死亡した月や年齢、日付などはもちろん、住所も漢数字にします。

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喪中はがきの2行目以降の行頭は揃える

行頭は1文字分下げることがありますが、喪中はがきでは必要ありません。

そもそも字下げするのは段落の始まりをわかりやすくするためであり、句読点と同じく文章を読みやすくするものです。

ですので、2行目以降も行頭をそろえて書くのがマナーです。

このように全体を見渡した際には、このようなマナーがある事を理解していただいた上で、次は喪中はがきの文章について解説していきます。

 

喪中はがきの文例と欠礼状の書き方

では、喪中はがきで書く文章の内容ですが、先ほどの文例にポイントになる部分に数字をつけました。

喪中はがき文例数字解説付き01今回のポイントは全部で5つあります。

①喪中であるために年賀状を欠礼する旨
②いつ誰が何歳で亡くなったのか
③感謝の気持ちや今後の付き合いを願う言葉
④日付
⑤住所と名前

これらを意識して書けば、喪中はがきの構成はしっかりと整うと思いますので、順番に見ていきたいと思います。

 

①喪中であるために年賀状を欠礼する旨

前文の時候の挨拶などは省き、欠礼する旨を書きます。冒頭の挨拶文は太字で大きめに書きます。

冒頭のあいさつ文は大きく2パターンあります。

  1. 喪中につき 年頭のご挨拶はご遠慮申し上げます
  2. 喪中につき 年頭のご挨拶を失礼させていただきます

1つめの「ご遠慮申し上げます」という表現は『先方からの年賀状を辞退する』 という意味をもっています。

もう1つの「失礼させていただきます」という表現は『こちらから年賀状は送りません』という意味です。

こちらが喪中ですので「辞退する」より「こちらからは送らない」のほうが配慮があります。

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②いつ誰が何歳で亡くなったのか

次に「いつ、誰が、何歳で」亡くなったのかを書きます。

文例では、

去る十月
父 義信が
九十一歳で
永眠いたしました

このように明記し、数字は漢数字で書きます。日付は細かな日にちは必要ありません。「〇月」と表記すれば大丈夫です。

故人と苗字が同じ場合は名前のみ書きます。苗字が違う場合は姓名で書きましょう。

満年齢と享年の注意点

満年齢で書く場合は、現在何歳なのかを書けば大丈夫ですが、享年で書く場合は数え年での年齢になるため、誕生日を迎えていなくとも1歳上の年齢を書きます。

ただ、現在では満年齢で表記するのが無難です。

夫婦連名で出す場合の注意点

今回は夫婦連名の喪中はがきの文例を紹介しています。

最後の⑤を見てください。

夫婦連名で、夫の「高田裕次郎」と、その妻「高田愛子」という例です。

そして、ここでは「父」が亡くなったとなっていますが、この続柄は夫との続柄で書きます。

ですので、この喪中はがきの文例では、「高田裕次郎の父である高田義信」が亡くなったという意味です。

もしも、「高田愛子の父」であるならば、夫との関係は『義父』になるので、

去る●月
義父 ○○○○が
△△歳で
永眠いたしました

このような関係性になりますので注意してください。

もしも、夫婦連名ではなく、差出人が「高田愛子」であるならば「父○○」となります。

 

③感謝の気持ちや今後の付き合いを願う言葉

喪中はがきの文例では、

本年中に賜りましたご芳情に感謝いたしますとともに 明年も変わらぬご厚誼のほど お願い申し上げます

 

このようにしましたが、前半は感謝の気持ち、後半は今後の付き合いを願う言葉を書き添えました。

他の例文も載せておきますので参考にしてください。

  • 本年のご厚誼に心から感謝いたします きたる年も変わらぬお付き合いをお願い申し上げます
  • 生前賜りましたご厚情に感謝いたしますとともに 今後とも変わらぬご厚誼をお願いいたします
  • 本年中に賜りましたご厚情を深謝いたします 皆様にはどうぞよいお年をお迎えください
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④日付

喪中はがきの文例では、

令和○年十二月

 

このように表記しています。

ここでは令和〇年〇月というように年月を書きましょう。

この喪中はがきは、11月上旬~12月上旬までに相手に届くようにするのが望ましい時期になります。

喪中はがきは相手が年賀状の準備を始める前に伝える必要がありますので、欠礼状を送る時期についてもいくつか注意点があります。

こちらは別の記事で詳しく解説してますので、送る時期を知りたい方はこちらを参考にしてください。

>>喪中はがきの出す時期はいつまで?早すぎると失礼になる理由と注意点

 

⑤住所と名前

喪中はがきの最後に、住所と名前を書き入れます。

この分例では、

東京都杉並区今川三ー一三

高田 裕次郎
愛子

 

このように表記しましたが、住所の番地も漢数字で書きます。

そして夫婦連名で送る事を想定した文例ですが、連名で送る場合は先にお伝えしたように、故人との続柄には注意してください。

 

喪中はがきの書き方まとめ

この記事では、喪中はがきの書き方について、文例をもとにコツや注意点のポイントをご紹介しました。

喪中はがきは、年賀状欠礼の知らせを届ける大切なものです。作成する際には心を込めて書くことが大事です。

句読点や日付、文面や言葉の選択にもマナーがありますが、適切な喪中はがきを送ることで、相手に配慮を示すことができます。

今回の喪中はがきの書き方が、皆様のお役に立てれば幸いです。

また、この喪中はがきについて、出す時期や出す範囲、喪中はがきの文例など、失礼のないように送るための記事も用意しましたので、喪中はがきでわからないことがあったら、こちらのページを参考にしてください。

>>喪中はがきの書き方や文例と時期などのマナーについて

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