お歳暮をやめるときに使える丁寧な断り方と文例集!伝え方のコツとマナー
お歳暮は、年末に感謝の気持ちを込めて贈るものですが、実は受け取る側にとっては負担に感じることもあります。
親戚から毎年送られてくるお歳暮が欲しくないものだったり、取引先へのお返しやお礼状を書くのが面倒だったりすると、どうやって断ればいいのか伝え方に悩むことでしょう。
お歳暮をやめるとき断る場合は、相手の気持ちを傷つけないように配慮することが大切です。そのためには、タイミングや言い方に注意する必要があります。
言い方としては、相手の気持ちに感謝しつつ、自分の事情を説明するのがコツです。
例えば、「今年はコロナ禍で大変な年でしたね。いつもお歳暮をありがとうございます。本当に嬉しく思っています。でも、私たちは最近引っ越してスペースが限られていたり、食生活が変わっていたりするので、お歳暮は控えていただけると助かります。どうかご理解ください。」というような言い方です。
また、お歳暮を断る手紙を書く場合は、以下のようなポイントに注意しましょう。
- 手紙は年賀状よりも早めに送ること
- 手紙は丁寧な言葉遣いで書くこと
- 相手の気持ちに感謝する文を入れること
- 自分の事情を分かりやすく説明すること
- 今後も良好な関係を続けたいという文を入れること
お歳暮を断ることは難しいことですが、相手の気持ちを尊重しつつ、自分の事情を伝えることでマナー良くスムーズに断ることができます。お歳暮のやり取りに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
お歳暮をやめるときの丁寧な断り方
お歳暮をやめたいとき何も伝えずやめることもありますが、お歳暮のお礼状などにやめる旨を書きたい人もいるでしょう。
例えば、
- お歳暮と一緒にやめる旨の添え状を送る。
- 相手のお歳暮に対するお礼状にやめる旨を書く。
など、場合によって少し手紙の書き方も変わってくるでしょう。
今回はこの2パターンで、お礼状や送り状の文例を用意しました。
お歳暮と一緒にやめる旨の添え状を送る文例:高齢のため
拝啓 年末の候、ご家族様お変わりなくお過ごしのことと存じます。
日頃は何かとお世話になり、心より感謝いたしております。
つきましては、日頃の感謝の気持ちを込めまして、心ばかりの品ですが北海道のチーズケーキをお送りいたします。ご笑納いただければ幸いです。
さて、私事ではございますが年齢的にも生活を縮小したいと考えております。つきましては誠に勝手ながら、今後はお歳暮のご挨拶は失礼させていただきたいと存じますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
寒さが厳しくなるようでございます。ご自愛専一に。
敬具
相手のお歳暮に対するお礼状にやめる旨を書く文例:親戚
拝啓 寒さ厳しき折、加藤様にはお変わりなくお過ごしのご様子、心よりお喜び申し上げます。
本日はご厚意のお歳暮の品をいただきまして、大変感謝いたしております。いつもながらのお心遣いに頭が下がります。今後とも変わらぬお付き合いを賜りますよう、お願い申し上げます。
寒さが一段と厳しくなることと存じます。どうかご自愛くださいませ。
取り急ぎお礼申し上げます。
敬具
最初からお歳暮のやり取りは避けたい場合
例えば、ずっとやり取りしているわけではなく、今年からお歳暮が送られてきたケースがあると思います。
でも、今後続ける気もないし最初のうちに断っておきたい場合があると思います。
筋違いの贈答だと思う場合や、受け取る立場にない、会社の方針で受け取れないなどいろいろありますよね。
そのような場合の手紙の書き方について文例を用意しました。
お歳暮は受け取らずに返送する文例:取引先
拝啓 このたびはご厚意のお歳暮の品をお送りいただき、感謝しております。
しかしながら、弊社ではお取引先様からのご贈答品は一切受け取らないという方針がございます。
お気持ちは大変ありがたく受け止めさせていただきますが、品物に関しましてはお返し申し上げます。
ご不快な思いをさせてしまったこと、深くお詫び申し上げます。
今後とも変わらぬご愛顧を賜りますよう、お願い申し上げます。
取り急ぎ、お礼とお詫びのご挨拶まで。
敬具
お歳暮は受け取り今後は辞退の旨を伝える文例:ビジネス
拝啓 このたびはご丁寧なお歳暮のご挨拶をいただき、御礼申し上げます。
ただ、せっかくのご厚意ではありますが、当方はお受け取りする立場にはございません。
しかしながら、ご返送いたしますのも失礼と存じ、今回に限り納めさせていただきます。お気持ちはありがたく頂戴いたしますが、どうか今後はこのようなお気遣いはなさいませんようお願い申し上げます。
どうか諸般の事情ご理解の上、今後とも変わらぬお付き合いのほど、お願い申し上げます。
敬具
お歳暮をやめるタイミングは?
お歳暮のやり取りはいらないと思ったら、どのタイミングでやめればいいのか?
- 相手からお歳暮が送られてきたとき
- 相手にお歳暮を返すとき
- こちらからお歳暮を送るとき
いろんなケースがあると思いますが、結局どのタイミングでも構いません。
経済的にも精神的にも負担になると感じたら、その時点でやめて良いと思います。
また、引越しや会社の退職、病気などいろんな節目があって、それを機会にお歳暮をやめるタイミングと捉えてもいいと思います。
疎遠になって連絡もないのに、お歳暮のやり取りだけある関係もあるかもしれませんが、関係をつなぎとめておく気がないならその時にスパッとやめるのもアリでしょう。
結婚の仲人へ感謝の気持ちとしてお歳暮を贈っていた場合、3年間は贈るというメドの期間もあります。
お歳暮のやめ方はどうする?
じゃあ、お歳暮のやめ方はどのようにすればいいのか?
いくつかやめ方はありますが、
- 今回からやめたい
- フェイドアウトしてやめる
- 別の形に置きなおしてお歳暮をやめる。
この3つの方法があります。
1.今回からやめたい
完全にスパッとお歳暮をやめる方法で、お歳暮を贈ることをやめる挨拶状なども送らずスパッとやめてしまいます。
それで相手も送ってこなければ、その時点で相手も察してくれるはずです。
もし何かしら連絡があったり、相手からお歳暮が送られてきた場合は、今後はお歳暮を辞退したい旨を伝えると良いでしょう。
2.フェイドアウトしてやめる
徐々にお歳暮の存在を消していく方法です。
基本は数年かけてやめていく方法ですが、もしお歳暮も贈っているならお歳暮だけにする旨を伝えればいいと思います。
少しずつお歳暮の金額を「5000円⇒3000円⇒2000円」といったようにトーンダウンさせていき、最終的にやめる方向に持っていきます。
3.別の形に置きなおしてお歳暮をやめる。
お歳暮はやめたいけど、関係は継続して持っておきたい場合は、お歳暮ではなく「寒中見舞いのハガキ」を送るなどして、互いの安否や現在の報告をする形に切り替えてはどうでしょうか。
もしくは、旅行に行ったときにお土産を送ったりするのもいいと思います。
何かしら別の形に置きなおして、連絡は途絶えさせたくないときには良いですね。
お歳暮をやめたいときの断り方まとめ
お歳暮がいらないと感じても、やめるタイミングって結構難しく感じますよね。
相手との関係や今後の交誼についてにもよりますが、いきなり連絡もなくやめるのはちょっと気が引ける方は、このような手紙を添えると、やんわりと断ることができると思います。
お歳暮を負担に感じることはストレスなので、ぜひ参考にしてください。
そんなお歳暮についての時期やマナー、お礼の仕方などはコチラ ⇒【お歳暮の時期やマナー、お礼状の書き方などについて】にまとめていますので、他に知りたいことがあればご覧になってください。