手紙の後付けの位置や書き方のポイント!会社名や役職は必要?
手紙の後付けとは何なのか。
手紙の後付けは「いつ」「誰が」「誰に」宛てた手紙なのか明確にするために必要です。
この後付けについて3つのポイントに分けてまとめ、その書き方や位置についても触れていきます。
そしてビジネスシーンでの後付けの注意点も触れているので、参考にして下さい。
手紙の後付けとは?
手紙の後付けとは「日付」「署名」「宛名」を書き入れる部分になります。
「いつ」「誰が」「誰に」宛てた手紙なのか明確になります。
手紙の後付けでチェックしておきたいのは次の3つです。
⑨日付
⑩署名
⑪宛名
まず一つ例文を見て構成についてチェックしていきます。
拝啓 歳末の候、ご家族の皆様にはますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
平素は格別のご指導を賜り、心より御礼申し上げます。
さて、このたびは、ご丁重なお歳暮の品を頂戴しまして、誠にありがとうございました。子供たちは大喜びで、豪華な食事を楽しませていただきました。
年末ご多忙の折、寒さも一段と厳しくなってまいりますので、ご自愛のほどお祈り申し上げます。
まずはお礼のみにて、失礼いたします。 敬具
十二月二十一日
吉田弘子
山本孝弘様
沙織様
手紙の構成についてはコチラ → 手紙の構成に必要な項目は?改まった形は縦書き!
この文例での手紙の後付けは
⑨日付:十二月二十一日
⑩署名:吉田弘子
⑪宛名:山本孝弘様 沙織様
これが基本的な手紙の後付けとなります。
手紙の後付けの位置や書き方のポイント
後付けの中にも⑨日付⑩署名⑪宛名が必要になりますが、それぞれで位置や書き方のポイントがあるので整理していきましょう。
日付
行頭から2~3文字分下げた位置に書きます。
親しい人に送る手紙は「〇月〇日」のように月日のみで書きますが、事務的な手紙では年号を含む日付を入れます。
縦書きの場合は漢数字で横書きは算用数字を使います。
署名(差出人)
署名は、差出人の名前を書きます。
自分の氏名はフルネームで書くのが原則です。ただし親しい相手には名前だけであったり、家族間では「母より」などでも構いません。
へりくだる意味で行末から一文字上げた位置に書きます。
宛名(相手の氏名)
行頭からフルネームで書き、敬称も添えましょう。
個人宛ての手紙の敬称は「~様」とするのが一般的ですが、親しい間柄であれば「~さん」などでも良いでしょう。
相手が夫婦なら連名にしてそれぞれに敬称を付けます。
手紙の後付けに会社名や役職は必要?
ビジネスシーンで手紙を送る場合、後付け書き入れる名前には会社名や役職名は必要になります。
例えば
⑨令和三年十二月二十一日
⑩株式会社○○営業部課長 吉田弘子
⑪株式会社△△営業部部長 山本孝弘様
といったように会社名や役職も必要になります。
まとめ
手紙の後付けは「いつ」「誰が」「誰に」宛てた手紙なのか明確にするために必要です。
必ず最後に書き入れておきましょう。
末文の後に後付けが来ますが、さらに追伸や但し書きを添えることもあります。
それは副文と言いますが「PS(追伸)」といった言い方の方がピンとくるかもしれません。
副文も書き添えることがある時は、続けてこちらのページをご覧ください!
>>追伸(PS)の意味や手紙の中での書き方とは?目上やビジネスでは失礼?