追伸(PS)の意味や手紙の中での書き方とは?目上やビジネスでは失礼?
手紙の追伸(PS)とは何なのか、その書き方や失礼になる場合などで悩む方もいるでしょう。
追伸(PS)とは手紙の本文に書き入れることを忘れていたり、追加で知らせたいことなどがあった場合に使う便利な項目ですが、その使い方を間違うと失礼になる事もあります。
伝えたいことはしっかり本文の中に入れなければいけませんが、手紙の追伸(PS)はどんな場面で使えるのか、しっかりと使い方や位置をマスターしておきましょう!
追伸(PS)の意味
追伸(PS)とは「あとがき」を意味する言葉です。
PSはpost scriptの略でpostは「after」、scriptは「write」を表しており「後で書く」を言う意味になります。
手紙の基本構成は「前文、主文、末文、後付け」の4つの項目で構成されるのが基本の形ですが、書き洩らしたことや追加で伝えたい事がある場合、後付けに続けて「追伸(PS)」という形で書き足す場合があります。
追伸(PS)は副文や追って書きなどとも呼ばれます。
追伸(PS)の書き方や使い方
追伸(PS)の書き方や使い方ですが、書き入れる位置は後付け(宛名の後ろ)に入れます。
追伸(PS)の例文
- 追伸 また改めてお会いしたいので、帰省する前に連絡します。
- PS お土産のお菓子は家族でおいしくいただきました。
このような書き方ですね。
追伸(PS)の表記の仕方
追伸(PS)の表記は「PS」なのか「P.S」なのか悩むところではありますが、どれでも使えます。
「追伸(PS)」は「post script」の略なので「P.S.」「PS」「p.s.」「ps」のどれかで書きましょう。
英単語にピリオドを使った省略法では1つ目と2つ目それぞれの後ろにピリオドが付くため「P.S」や「p.s」という表記方法はしません。
追伸(PS)は目上の人やビジネスでは失礼?
追伸(PS)は書き漏らしたことや念を押したいことを書き足していくわけですが、目上の人やビジネスの手紙で使うと失礼にあたります。
用件が伝わりにくかったり、最後に書き足すという行為がうまく手紙をまとめていないという事で失礼に捉えられる場合があるからです。
また、弔辞や結婚なども重なるイメージを避けたい場合には失礼に当たるため使いません。
結婚で避ける言葉には「たびたび」「次々」「まだまだ」など重ね言葉は「再婚」をイメージさせるため失礼にあたります。
弔辞の場合では不幸の繰り返しを連想させてしまうため使いません。
ビジネスで失礼にならない追伸(PS)
ビジネスでは失礼にあたる追伸ですが、相手の体調など気遣いを書き足す場合にはマナー違反にならないケースもあります。
相手とビジネス関係でもわりと親しい場合、健康を気遣うなどでは追伸で書き足す場合もあります。
例えば、
追伸 朝夕は冷え込みも激しくなってまいりました。どうかご自愛専一に。
このような一文を付け加える場合もあります。
追伸(PS)の書き方ポイント
追伸は、あくまでも補助的な文章なので手短に書きます。
また、長くなりすぎず1~2行程度に収まる長さにしましょう。
もともと追伸とは手紙の中身に書き入れたかったことを後から入れるときに使われていました。
手紙では簡単に書きなおすことができなかったためです。
しかしビジネスメールの場合は簡単に書き直しもできるため、基本的に追伸とはせず書き直すことが一般的です。
ですので、追伸とすると「メールなのに書き直すのも面倒なのか」と思われるかもしれず失礼に当たるため、メールでの使用は控えましょう。
まとめ
追伸(PS)の意味や書き方、位置や使い方などまとめました。
手紙の本文に書き入れることを忘れていたり、追加で知らせたいことなどがあった場合に使いましょう。
ただ、目上の人やビジネスシーン、結婚や弔辞関係などでは使うと失礼な場合も多いので、できれば伝えたいことはしっかり本文の中にいれて手紙を構成してください。
手紙の構成には必要な項目があり、しっかりと形にはめれば礼儀正しい手紙が出来上がります。
基本的な手紙の書き方について、続けてこちらのページをご覧ください!