手紙の横書きマナー:数字や日付、段落のポイント
横書きの手紙のマナーについて、基本的な構成を始めとして数字や日付の表記の仕方。
そして段落や時期などの書き方のポイントをまとめました。
手紙の横書きマナー
横書きの手紙は親しい相手に送る時など、私信でよく用いられます。
ですので、ビジネスや目上の人への改まった手紙では縦書きがマナーです。
横書きの手紙では頭語や結語が省略されることも多く、口語調のカジュアルな文章を書くときに向いているでしょう。
*ただしビジネス文書や公的な文書は横書きのものも多いですし、書き方が決まっているものがほとんどです。
*「誓約書」「遅刻早退届」「始末書」など
横書きの手紙のマナーは「前文」「主文」「末文」「後付け」を意識して構成します。
前文:初めの挨拶
主文:本題
末文:最後の挨拶
後付け:日付、署名、宛名
それぞれの項目に意味があり、この順番で書くことで礼儀正しい手紙が自然とできあがります。
横書きの手紙の例文
ここで横書きの手紙の例文を一つ載せてみましょう。
後藤 朝子様
10月も半ばを過ぎて秋の夜長をしみじみ感じるころとなりました。お元気でお過ごしですか。
先日は次男誕生のお祝いに、立派なベビーカーを送ってくださりありがとうございました。早速使わせていただいておりますがお出かけするのが楽しくなります。
二人目の赤ちゃんですが、長男とは全然違ってよく動く子で少しも目を離せないため戸惑う事も多いですが、やっぱりかわいいものですね。
なお、内祝いの品を別便にてお送りいたしました。どうかお納めください。
産休が済むまでご面倒をおかけしますが、社内の皆様にもくれぐれもよろしくお伝えください。
まずはお礼まで。
10月24日
吉田弘子
追伸 朝夕は寒くなってきましたので、風邪などひかれませんように。
手紙の構成についてはコチラ → 手紙の構成に必要な項目は?改まった形は縦書き!
横書きの場合は相手の氏名を一番上の左側に書きます。表題を入れる場合はそのあとに中央に置いて書きます。
そのあとは縦書きと同じ構成で「前文」「主文」「末文」「後付け」の4つの項目を書いていきます。
②前文:初めの挨拶
③主文:本題
④末文:最後の挨拶
⑤後付け:日付、署名、宛名
例文で番号をふっている部分はそれぞれのパートになっています。これは縦書きも横書きも柱の部分は変わりません。
横書きの手紙の書き方については別ページでまとめているので参考にしてください。
手紙の書き方の細かなマナー
縦書きでも横書きでも手紙には書き方のマナーがいくつかあって、
頭語と結語をそろえる
相手の立場を考える
字配りや段落に気を付ける
書く時期を考える
「前文」「主文」「末文」「後付け」以外に、これらのポイントにも気を配ることで相手が気持ちの良い手紙を受け取れます。
詳細は縦書きの手紙のマナーでも同じことを説明しているので、こちらを参考にしてください。
手紙の横書きでの数字は?
横書きの手紙の場合、特に後付けでは日付を書き入れていきますが、数字は算用数字を使用します。
ちなみに縦書きの場合は漢数字です。
封筒に住所を書くときも、横書きの場合には算用数字を使うのが一般的です。
手紙の横書きでの日付は?
手紙には後付けに日付を書き入れますが、横書きの場合日付は算用数字を使います。
例えば、2020年12月21日の場合ですと「2020年12月21日」となり、そのままの数字です。
元号年や月日も同じです。
例:令和7年
住所を書き入れるときも郵便番号は算用数字ですし、5丁目45番地などの住所もそのまま算用数字です。
数字に関しては縦書きの方が漢数字でややこしいので、横書きではスンナリと書けるでしょう。
まとめ
横書きの手紙のマナーとしては、手紙の基本的な構成を参考に書いていけば形としては整うと思います。
それに加えて数字や日付の表記、段落や時期などを気にしながら心を込めて書くことができると、礼儀正しい手紙が完成すると思います。
横書きで親しい人に書く場合は、縦書きよりもマナーに関しては気にせず自分の言葉で丁寧に掻けばよい手紙が出来上がるのではないでしょうか。