手紙の縦書きの書き方と例文でのポイント解説!横書きとの違いも!
縦書きの手紙の書き方にはある程度決まった形があり、それに沿うことで礼儀にかなった読みやすい手紙が自然と仕上がります。
手紙の基本的な構成の「前文」「主文」「末文」「後付け」の4つを中心に、縦書きの手紙の書き方を例文とともにまとめました。
そして横書きとの違いについても触れていきます。
手紙の縦書きの書き方
手紙の書き方の基本は縦書きになります。
手紙を書くときには読みやすい形があり、礼儀正しい手紙にはしっかりとした形があります。
そこから外れない手紙の書き方をすれば、敬意や誠意を表すことができます。
その読みやすい手紙の書き方は、縦書きの場合「前文」「主文」「末文」「後付け」です。
前文:初めの挨拶
主文:本題
末文:最後の挨拶
後付け:日付、署名、宛名
この4つの項目を意識して書くと礼儀にかなった手紙になります。
縦書きの手紙の例文
縦書きの手紙の例文を見ながら、4つの項目をチェックしていきます。
拝啓 歳末の候、ご家族の皆様にはますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
平素は格別のご指導を賜り、心より御礼申し上げます。
さて、このたびは、ご丁重なお歳暮の品を頂戴しまして、誠にありがとうございました。子供たちは大喜びで、豪華な食事を楽しませていただきました。
年末ご多忙の折、寒さも一段と厳しくなってまいりますので、ご自愛のほどお祈り申し上げます。
まずはお礼のみにて、失礼いたします。 敬具
十二月二十一日
吉田弘子
山本孝弘様
沙織様
手紙の構成についてはコチラ → 手紙の構成に必要な項目は?改まった形は縦書き!
前文
①頭語
②時候の挨拶
③相手の安否を伺う挨拶
手紙の前文とは、①頭語②時候の挨拶③相手の安否を伺う挨拶で構成されますが、頭語は「手紙を差し上げます」という挨拶です。
次に時候の挨拶を漢語調や和文調で続けます。
そして慣用的表現を使って「相手の安否を伺う挨拶」や「繁栄を喜ぶ」「日頃の交誼に感謝する」といった言葉を書きます。
ここまでが前文で、主文に入る前の導入部分です。
主文
④起語
⑤本文
手紙の主文とは④起語⑤本文で構成され「本題」にあたります。
前文から主文に入るきっかけにするのが起語にあたり、「さて」や「このたびは」などの言葉から自然な流れで「本文」につなげていきます。
本文では伝えたい事、用件をなるべく簡潔に最初に述べるのがポイントです。
末文
⑥結びの挨拶
⑦結びの言葉
⑧結語
手紙の末文とは⑥結びの挨拶⑦結びの言葉⑧結語で構成され、主文で言いたいことを伝えた後の「結びの挨拶」になります。
末文では「今後の交誼のお願い」や「相手の健康を祈る言葉」「用件の要約」などで結びの言葉としてまとめ、最後に頭語に対応する結語を書いて締めくくります。
>>手紙の末文とは何なの?例文を交えて3つのチェックポイント解説!
後付け
⑨日付
⑩署名
⑪宛名
手紙の後付けとは⑨日付⑩署名⑪宛名を書き入れる部分になります。
「いつ」「誰が」「誰に」宛てた手紙なのか明確になります。
>>手紙の後付けの位置や書き方のポイント!会社名や役職は必要?
追伸(PS)
追伸(PS)とは「あとがき」を意味する言葉です。
縦書きの手紙でビジネスや目上の人に送る場合は、あまり追伸は使わないのがマナーです。
>>追伸(PS)の意味や手紙の中での書き方とは?目上やビジネスでは失礼?
縦書きと横書きの手紙の違い
縦書きと横書きの手紙の違いは、横書きの場合はカジュアルで親しい間柄の人に送る場合が多く、ビジネスや目上の人に送る場合は縦書きが一般的です。
横書きの手紙の書き方は文例を見ながらチェックしていきます。
縦書きの場合は漢数字ですが、横書きの数字は算用数字を使います。
横書きでは相手の氏名を一番上の左側に書きます。
前文や主文などの構成は縦書きも横書きも同じです。
まとめ
縦書きの手紙の書き方は「前文」「主文」「末文」「後付け」の4つの項目を抑えておくと安心です!
縦書きの手紙の書き方で、細かいマナーや段落のつけ方など見ておきたい人は、こちらのページも参考にしてください。