前文の決まった言い回しでよく使う挨拶の基本構成

2024年1月29日

前文の決まった言い回し

手紙は「前文」「主文」「末文」「後付け」の4つで構成されるのが基本ですが、前文には決まった言い回し(パターン)がいくつかあって、それを活用することでスムーズな話の進め方ができます。

今回は手紙の前文の決まった言い回しで、よく使う挨拶の表現をまとめました。

手紙の構成についてはコチラ → 手紙の構成に必要な項目は?改まった形は縦書き!

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前文の構成

手紙の前文の構成は

①頭語
②時候の挨拶
③相手の安否を伺う挨拶

この3つから成り立ってます。

また、手紙の内容によっては、

自分の安否を伝える挨拶
お礼の挨拶
お詫びの挨拶

これらの言葉を書き入れることもあります。

前文の詳しい内容や例文については →【手紙の前文とは何なの?文例と3つのチェックポイント!

「相手の安否を伺う挨拶」や「自分の安否を伝える挨拶」には、覚えておくと便利な挨拶文のフレーズがあり、それを当てはめるだけで失礼のない手紙を書くことができます。

それぞれの項目で役立つ組み合わせをまとめていきます。

 

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相手の安否を伺う挨拶の言い回し

言い回し①

皆さま、皆々様、ご一同様、ご家族様、○○様、先生

には、におかれましては

ますます、いよいよ、一層、一段と

ご活躍、ご元気、ご清祥、ご壮健、ご清栄、ご隆昌、ご健勝

のことと拝察いたします、のこととお喜び申し上げます

 

言い回し②

皆さま、皆々様、ご一同様、ご家族様、○○様、先生

には、におかれましては

いかがお過ごしですか、いかがお暮らしですか、お変わりございませんか、お元気でお過ごしでしょうか

 

言い回し③

皆さまは、皆々様は、ご一同様は、ご家族様は、○○様は、先生は

お変わりなく、お元気で、ご無事で

お過ごしのことと存じます、お暮らしのことと存じます

 

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自分の安否を伝える挨拶

私も、私どもも、当方も、こちらも、家族一同

おかげ様で、相変わらず、おかげをもちまして

元気に、変わりなく、健康に、無事に、息災に、平穏に、大過なく、何事もなく、つつがなく

過ごしております、暮らしております

 

お礼の挨拶

言い回し①

いつも、日頃は、平素は、常々、いつぞやは、先日は、先般は、このたびは、

いろいろと、何かと、大変に

お世話になり、ご心配いただき、お気遣いいただき

深謝申し上げます、誠にありがとうございます、本当に感謝しております、心より感謝申し上げます、厚く御礼申し上げます、心よりお礼申し上げます、誠に恐縮しております

 

言い回し②

いつも、日頃は、平素は、常々、いつぞやは、先日は、先般は、このたびは、

格別の、ひとかたならぬ、並々ならぬ

ご指導いただき、ご厚誼を賜り、ご芳志を賜り、ご高配にあずかり

深謝申し上げます、誠にありがとうございます、本当に感謝しております、心より感謝申し上げます、厚く御礼申し上げます、心よりお礼申し上げます、誠に恐縮しております

 

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お詫びの挨拶

先日は、過日は、先立っては、いつぞやは、このあいだは、その節は

大変な、多大な、ひとかたならぬ、心ならずも

ご迷惑をおかけしまして、お手数おかけしまして、ご心配をおかけしまして、ご配慮をいただきまして、ご尽力をいただきまして

誠にありがとうございました、深く感謝しております、誠に申し訳ございません、深くお詫び申し上げます、深く反省しております、恐れ入ります、恐縮しております、どうかお許しください、何卒ご容赦ください

 

無沙汰の挨拶

日頃は、平素は、心ならずも、ついつい、久しく、長らく

ご無沙汰いたしまして、ご無沙汰のみにて、ご無沙汰ばかりで、雑事に紛れましてご無沙汰しており

大変申し訳ございません、心苦しく思っております、お許しください、悪しからずご容赦ください、深くお詫び申し上げます

 

前文の決まった言い回しを使った例文

拝啓 桜の花も咲き揃い、心躍る季節となりました。○○様におかれましては一段とご活躍のこととお喜び申し上げます。

私どもも相変わらず無事に暮らしております。

日頃は何かとお世話になり本当に感謝しております。

いつぞやは大変なご尽力をいただきまして誠にありがとうございました。

さて~~~~(主文に続く)

決まった言い回しを使っただけで、キレイな文章がつながっていくと思います。

ご無沙汰している場合は

「日頃は雑事に紛れましてご無沙汰しており心苦しく思っております。」

などとして文章に入れるといいでしょう。

 

まとめ

前文では「頭語」→「時候の挨拶」→「相手の安否を伺う挨拶」と続けることで整った文章が出来上がってきます。

頭語や時候の挨拶についてはこちらを参考にしてください。

頭語と結語の組み合わせ一覧!読み方や意味などを文例と学ぼう!

【1~12月別】時候の挨拶「上旬・中旬・下旬」の例文や書き方

その中で決まった言い回しを使うことで、「相手の安否を伺う挨拶」や「自分の安否を伝える挨拶」が簡単に出来上がりますね。

しかもマナーも守れる手紙独特の言い回しなので、これらを参考に選んでもらうと良いでしょう。

同じように「末文」にもパターン化された言い回しがあるので、こちらも参考にしてください。

末文の決まった言い回しでよく使う挨拶の基本構成

もちろんこれらは一部なので、自分流にアレンジしてもらっても構いません。

ぜひ活用してください!

 

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