ビジネスでの封筒横書きのマナーとは？表面・裏面の書き方を徹底解説

2024年1月22日

和封筒の住所や宛名の書き方は、基本的には縦書きです。

しかし、ビジネスの場合に洋封筒を使う場合や、アルファベットが入る会社名を書くときには、横書きで書くこともよくあります。

ただ、縦書きと横書きでは大きな違いや注意点があります。

そこで、この記事では、ビジネスシーンで封筒を送るときの横書きの書き方とマナーについて、相手の担当者に対する「御中」や「行」の使い分け、表面と裏面の書き方を解説します。

封筒の書き方で失礼にならないように、ぜひ参考にしてください

【表面】ビジネス封筒に横書きで書く場合

封筒は、「和封筒」と「洋封筒」に大きく分けられます。天地の長さが左右より長い縦長型が「和封筒」、天地よりも左右が長い横長型が「洋封筒」です。

今回メインで紹介するのは「洋封筒」の横書きです。

そしてビジネスの場面でよく使われる洋封筒は、こちらの「洋長3サイズ (235×120mm)の洋封筒」です。

この封筒にはA4サイズが横三折で入るため、最も利用されています。

今回は、こちらの封筒をモデルに、ビジネスシーンでの住所や宛名の書き方について解説していきます。

「その洋長3サイズの洋封筒」に住所や担当者の名前、郵便番号等を書き入れた基本例がコチラになります。

この例を見ながら、住所や宛名などについて、文字の大きさや書く位置などの全体的なバランスを含めて説明していきます。

 

①会社の住所の書き方

宛先の住所の書き方は、担当の名前が中央付近に来ることを想定して配置して下さい。 また、あまり右に寄り過ぎない位置から書き始めます。会社の場所がビルの何階かなど、住所が長い場合は改行して2行目を書きます。2行目は行頭より1～2文字分ほど右から、文字の大きさは1行目よりも少し小さめに書きます。 ビジネスの場合には、都道府県や市町村名を省略してはいけません。横書きの場合、番地などの数字は算用数字で書きます。

 

②会社名の書き方

続けて会社名と、必要であれば部署を書き入れます。 会社名は「（株）」などと省略してはいけませんし、「株式会社○○」なのか「○○株式会社」なのか、正式名称はしっかり調べておくこと。 そして「○○部□□課」などの部署名全てが、できれば1行で収まるように文字の大きさや幅を調整するとスマートです。 会社名は住所の後に続けて書いたりはせず、必ず行頭から書き始めて下さい。宛先の1行目から1字ほど右から書き始めます。 また、社名と部署名の間は1文字分あけて下さい。

 

③役職（肩書き）の書き方

役職（肩書き）の書き方ですが、名前の上に、やや小さい文字で書きます。 また、役職名の長さによって少し書き方が変わります。 3文字までの場合は1行で書く。（課長、部長など） 4文字は2行にして書く。（課長補佐、事業部長など） 5文字以上は名前の上に書く。（常務取締役、専務取締役、統括ディレクターなど） 役職名を名前の後に書くのは間違いです。 ×「南野　優子　課長様」

④宛名の書き方

宛名は封筒全体の中央に書きます。文字は住所よりも大きく書き、行頭よりやや右の位置（住所の1行目から1文字右側くらいの位置）から書きはじめます。 名前は文字間を詰め過ぎず、余裕を持たせて書きます。

 

⑤宛名の敬称の書き方

敬称は名前と同じか少し大きめの字で書きます。 なお「殿」は「様」より格下と捉える向きもあるので、ビジネスの場面で取引先の相手には使ってはいけません。 「殿」は目下の相手の氏名や、社内の相手の役職名につけるのが一般的です。

 

⑥郵便番号の書き方

郵便番号は算用数字で書きます。 横書きの場合は数字の向きに注意して下さい。 郵便番号の枠がない場合は、住所の上に書いてもOKです。

 

⑦切手の貼り方

切手は右上に貼るのが正しい張り方です。 和封筒の場合は左上なので、横書きの場合は気をつけましょう。

会社宛の御中やご担当者について

個人名など相手の氏名には「様」の敬称をつけるのが一般的です。

個人ではなく、会社、団体、部課名などに送る場合には「御中」の敬称をつけます。

 

【裏面】ビジネス封筒に横書き自分の住所や名前を書く

ビジネスシーンでよく使われる「洋長3サイズの洋封筒」をもとに解説しています。

洋封筒の裏面には、自分（差出人）の住所や郵便番号、名前や日付を書き入れるのが正式な書き方になります。

封筒の裏面には、郵便番号の「□」の枠が最初から印刷されていないものも多いと思いますので、それを基準に解説します。

「洋長3サイズの洋封筒」の裏面に、差出人の名前と住所、郵便番号等を書き入れた基本例がコチラになります。

かならず、封の部分が上になるようにします。

この例を見ながら、住所や宛名などについて、文字の大きさや書く位置などの全体的なバランスを含めて説明していきます。

 

①差出人の住所の横書き

差出人の住所や名前は封筒の下の方、中央の位置に置くように配置を整えます。 文字はあまり大きくしないようにして、バランスを整えて下さい。 住所の番地や部屋番号は、算用数字で書きます。

 

②差出人の名前の書き方

差出人の名前は、住所の下に書きます。 住所の文字よりも大きめに書き、住所の行頭よりも1～2文字右側から書き始められるとキレイな配置になります。

③郵便番号の書き方

郵便番号は住所の上に書きます。住所の行頭と揃えて書くと良いでしょう。 数字は算用数字で書き、文字はあまり大きくし過ぎないようにします。「〒マーク」は、書かなくても大丈夫です。 もし郵便番号の枠がある場合は、そこに書き入れるようにしてください。

 

④日付の書き方

発信日付の書き方は、封筒の左上に書き入れるといいでしょう。 日付は横書きで算用数字で書き入れます。文字は住所よりも小さめに書きます。

 

⑤封字の書き方

横書きの場合は封字を用いる習慣のない欧米式にならって、書かなくても問題ありません。 「〆」のほかに「封」「緘」「締」でも可能です。 封は必ずのり付けをします。セロハンテープを貼って封をするのはマナーとしてよくありません。

 

ビジネス封筒の横書きまとめ

今回は、ビジネスシーンでの封筒の横書きとマナーについて、表面と裏面のポイントを解説しました。

縦書きでも横書きでも同じですが、ビジネスでの封筒は、一般の手紙の封筒とは違い、会社名や役職を書き入れる必要がありますが、しっかりと事前に正式名称や正しい役職を知っておかなくてはいけません。

間違うと相手に対して失礼になるので、調べておくようにしてください。

会社宛の封筒の書き方とマナーをマスターして、送り先の会社との良好なビジネス関係を築けるようにしましょう。