時候の挨拶1月上旬の例文と書き出しや結び!年賀状とは違う手紙を
1月も時期によって気候や自然などの変化が見られます。
そんな1月上旬に使える時候の挨拶にはどんな言葉があるのか。
「~の候」といった形の漢語調の時候の挨拶は知っている方も多いでしょう。
一方で和文調の柔らかい言い回しもあり、季節の動植物の様子を取り入れ手紙の書き出しと結びで使っても礼儀正しい挨拶になります。
ただ、1月上旬となると年賀状でのあいさつとなる事も多いはずです。
今回は1月上旬の時候の挨拶について例文と年賀状とともに解説していきます。
1月上旬で使う漢語調の時候の挨拶
漢語調の時候の挨拶を使うことで、礼儀正しくかしこまった挨拶になります。
手紙を送る相手が年配の方やビジネスの場面などで使いやすい言葉です。
ただ、年賀状でのあいさつも非常に多くなると思うので、使う機会は他の月に比べ少ないかもしれません。
1月上旬の暦は冬至や小寒の時期
初春の候、新春の候、迎春の候、歳末の候、冬至の候、歳晩の候
冬至:1月上旬(12月22日頃~1月4日頃)
小寒の候、寒冷の候、仲冬の候、厳寒の候、寒風の候
小寒:1月中旬(1月5日頃~1月19日頃)
*「~のみぎり」「~の折」という表現を用いることも可能
1月上旬には冬至や小寒の期間が重なります。
冬至は1年間の中で昼間の時間が最も短く、夜が最も長い日のことを言います。1月上旬はその期間に入るので日の入りがとても早く日の出がとても遅い時期ですね。
年賀状でのあいさつも多くなると思うので、漢語調の時候の挨拶を使う機会は少ないかもしれません。
時候の挨拶1月上旬の例文「漢語調」
拝啓 新春の候、新年を迎えて、身も心も新たな気分でお過ごしのことと思います。
いつもお心遣いをいただき心より御礼申し上げます。
<本文>
本年も皆様のご多幸とご健康を心よりお祈り申し上げます。 敬具
「拝啓ー敬具」といった「頭語と結語の組合せ」について、個人間のやり取りやビジネス、女性特有の言い回しなど、シーンに合った使い方やマナーがあります。
詳しくはこちらの
頭語と結語の組み合わせ一覧!読み方や意味などを文例と学ぼう!
頭語と結語の関係についてまとめた記事を用意してますので、ぜひ参考にしてください。
ビジネス用の年賀状例文
謹賀新年
旧年中はお世話になりました。
本年も変わりませず、どうぞよろしくお願いいたします。
皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
〒○○○-○○○○
東京都足立区○○○○
山田 太郎
昨年中は新企画に参加させていただき、大変勉強になりました。至らない後輩ではございますが 今後ともご指導の程よろしくお願いいたします。
1月上旬で使う和文調の時候の挨拶
和文調の時候の挨拶では、気軽な感じでお手紙を出す相手に使われることも多いです。
ですので、改まった手紙と親しい相手への手紙で書き出しや結びの言葉にも違いがあるので、手紙の種類によってアレンジしてください。
時候の挨拶1月上旬の書き出しの言葉
- 皆様におかれましては、よき初春をお迎えのことと存じます。
- 明けましておめでとうございます。今年は初日の出を見に行かれましたか。
- 初春のお喜び申し上げます。初詣は済まされましたか。
- 皆様おそろいでうららかな春をお迎えになられたことと、お喜び申し上げます。
- 新春を寿ぎ、謹んでお喜びを申し上げます。
- 皆様ご壮健で、良き新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。
- 新年を迎えて、身も心も新たな気分でお過ごしのことと思います。
- 謹んで新春のお喜びを申し上げます。
- 七草粥をいただきながら正月気分が抜けきれない今日この頃です。
- 元旦にはご丁寧な年始のご挨拶をいただき、誠にありがとうございました。
- 皆様お揃いで、穏やかな正月をお迎えのことと存じます。
- 新春にふさわしい、まさに穏やかな日々が続いております。
- 穏やかな初春をご家族でお迎えのことと存じます。
- ご家族そろって新春を祝われたことと思います。
- 赤ちゃんと三人のお正月はどうでしたか。
- 例年になく寒い日が続いております。皆様お元気ですか。
- ご家族おそろいで良いお正月をお迎えの事でしょう。
- 今年の初夢はいかがでしたか。
- 新年を迎え、身も心も新たな気分でお過ごしのことと思います。
- 今年もお仕事でお忙しい新年を迎えられたのでしょうか。
時候の挨拶1月上旬の結びの言葉
- 本年の皆様のご多幸とご健康を心よりお祈り申し上げます。
- 本年一年のますますのご健勝とご活躍をお祈り申し上げます。
- 本年もよろしくご交誼のほどお願い申し上げます。
- この一年のご多幸をお祈り申し上げます。
- 今年も変わらぬご厚情のほど、よろしくお願い申し上げます。
- 昨年にもまして、よろしくご指導のほどお願い申し上げます。
- 新しい年が実り多き一年となりますようお祈り申し上げます。
- 本年も、お健やかな一年となりますように。
- 今年も何卒よろしくお願い申し上げます。
- 今年も昨年以上のご厚情をよろしくお願い申し上げます。
- 新しい年の始まりです。お互い、切磋琢磨して頑張りましょう。
- 昨年同様、本年もどうかよろしくお願いします。
時候の挨拶1月上旬の例文「和文調」
皆様ご壮健で、良き新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。
平素は格別のご厚情を賜り、心よりお礼申し上げます。
<本文>
本年も変わらぬご厚情のほど、よろしくお願い申し上げます。
まずは略儀ながら、書中をもってお知らせいたします。
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1月の時候の挨拶に使える風物詩
1月の動植物などの様子や風物詩を冒頭や結び、本文中に盛り込むことで季節感が生まれます。
初日の出、初詣、年賀状、門松、松飾り、しめ縄、鏡餅、破魔矢、おみくじ、新年会、鏡開き、成人式、どんど焼き、書初め、初夢、初売り、福袋、十日戎、センター試験、箱根駅伝、おせち料理、お雑煮、お年玉、七草粥、羽根つき、コマ廻し、凧揚げ、寒波、冬場れ、吹雪、南天、寒椿、寒牡丹、葉牡丹、シクラメン、鶴、白鳥、みかん
これらの言葉を使って、1月の季節が現れるような手紙を作ってみましょう!
時候の挨拶を含めた手紙の作り方については、こちらを参考にしてください。